EC担当者・バイヤー必読
2026年雑貨EC トレンド完全解説
2026年6月28日 | EC担当者・バイヤー向け
雑貨ECの担当者として、2025~2026年にかけてシール・シール帳の売上が目に見えて伸びたことを肌で感じていました。補充しても追いつかない。検索流入も増える。この動きには明確な理由があります。そしてその構造を理解できれば、次のヒットは自分で先読みできるのです。
SECTION 01
シールが売れた「本当の理由」
シールブームは単に「かわいい文具が流行した」という話ではありません。その背景には3つの消費者心理の変化が重なっていました。
①アナログ回帰・オフライン体験への渇望
SNS疲れや「デジタルから離れたい」欲求が高まるなか、手で貼る・集める・交換するという物理的な体験が強く刺さりました。スマートフォンから離れてアナログに向き合う時間への需要は、2026年も引き続き強まると予測されています。
②「交換・共有」というコミュニティ体験
友達同士でシールを交換する行為は、推し活や仲間との繋がりを大切にするZ世代の価値観にぴったりはまりました。「モノを買う」のではなく「体験・関係性を買う」という消費です。
③平成ノスタルジー(Y2K・平成女児ブーム)
シールは90~00年代の女児文化の象徴。Z世代がいま「平成女児」コンテンツに強い関心を持つ流れの中で、シールが再評価されました。
この3要素——アナログ体験 × 収集欲 × 交換・共有——が満たされる商品カテゴリーこそが、次にくるものです。
SECTION 02
次にくる5つのカテゴリー
シールが満たした欲求は形を変えて次のカテゴリーに流れています。優先度の高い順に解説します。
①お菓子帳・コレクション雑貨
シール帳のトレンドはすでに「お菓子帳」へと進化しています。お気に入りのお菓子のパッケージや袋をアルバムに収集・交換するカルチャーが高校生を中心に広がっており、シール帳と同じ「集める・見せる・交換する」の構造を持ちます。EC的には専用のコレクションアルバム・ポケットシート・整理グッズがセット買いされやすく、客単価向上にも貢献します。
| バイヤーアクション:お菓子帳用の台紙・クリアポケットシート・ミニアルバムは今が仕入れどき。シール帳と同じ棚・同じページで展開すると相乗効果が高い。 |
②缶バッジ・チャーム・カスタム雑貨
SHIBUYA109 lab.の予測でも注目されているのが、バッグや服をアレンジできる缶バッジやキーホルダー型コスメです。シールが「貼る」カスタムなら、缶バッジは「つける」カスタム。自分だけのものに仕上げたいという欲求は共通しており、客単価も上げやすいカテゴリーです。
| バイヤーアクション:キャラクターコラボの缶バッジは即完売になりやすい。在庫回転を意識した小ロット仕入れと補充サイクルの短縮がポイント。 |
③クラフト感・手仕事感のある雑貨
インテリアトレンドでは職人の手仕事を感じさせるクラフト感のある小物が注目されています。SNS映えのための「完璧に整えたインテリア」から、「自分らしく好きなものを雑多に飾る」スタイルへのシフトも起きており、手作り感・一点ものっぽさのある雑貨の需要が高まっています。
| バイヤーアクション:テクスチャーや素材感が伝わる高品質な商品画像・動画での訴求が購買率に直結。ECページの見せ方の見直しも同時に検討を。 |
④ピンク・パステルカラー商品
日本流行色協会(JAFCA)が発表した2026年のトレンドカラーは「ハートフェルトピンク」。幸福感・安らぎ・躍動感を合わせ持つ明るいピンクです。また、マリーアントワネット再注目の流れからアイスブルー・クールトーンのパステル系も人気の兆しがあります。ギフト需要とも相性が良く、カラー軸の商品選定は確実な一手です。
| バイヤーアクション:カラー展開の商品は、ピンクとパステルブルーを必ずラインナップに。2026年後半のシーズン商品・ギフト商材として仕込みたい。 |
⑤リボンモチーフ雑貨
クラシカルなリボンモチーフは2025年から引き続き2026年も多くのブランドで多用されているトレンドモチーフです。甘くなりすぎず上品なかわいらしさを添えてくれるため、幅広い年齢層に受け入れられやすく、ECでの訴求軸も作りやすい安定カテゴリーです。
| バイヤーアクション:文具・ポーチ・ヘアアクセ・食器まで幅広く展開できる。「大人かわいい」訴求のLP・バナー制作に活用しやすく、回転も安定しやすい。 |
SECTION 03
EC業界全体の2026年トレンド
ライブコマース・動画販売の本格化
TikTok Shopの登場でライブコマースや動画販売がさらに加速しています。「ブランドが好き」「話している担当者が好き」というファン的な関係性が購買を生む時代です。商品の良さだけでなく、「誰が売っているか」が差別化になります。
「体験としての価値」が問われる時代
物販EC市場の成長鈍化が指摘される一方、サービス系ECは成長を続けています。「モノを売る」から「体験・世界観・ストーリーを売る」へのシフトを意識しましょう。
値上げへの対応と価値訴求の強化
インフレ・円安・物価高騰が続くなか、価格競争だけでは生き残れない局面に入っています。「なぜこの商品を買うべきか」の理由をECページで明確に伝えることが今まで以上に重要です。
SECTION 04
まとめ|バイヤーが今すぐやること
記事の内容をアクション一覧に整理しました。優先度の高いものから動いていきましょう。
| 優先度 | カテゴリー | アクション |
| 高 | お菓子帳・コレクション雑貨 | ミニアルバム・クリアポケット仕入れ開始。シール帳と同一ページで展開。 |
| 高 | 缶バッジ・チャーム系 | キャラクターコラボ品を小ロット・短サイクルで仕入れ。 |
| 高 | ピンク・パステル商品 | 後半シーズン商品のカラー選定にピンク・アイスブルーを必須化。 |
| 中 | リボンモチーフ雑貨 | 既存ラインナップにリボンモチーフ商品を追加・訴求強化。 |
| 中 | クラフト感のある雑貨 | ECページの商品画像・動画を素材感重視で更新。 |
| 中 | ライブコマース準備 | 担当者が出演する動画・ライブの企画・撮影準備を開始。 |
シールブームが教えてくれたのは、「消費者はモノではなく体験と繋がりを買っている」という事実です。次のヒットも、必ずその文脈の延長線上にあります。
2026年6月作成 / EC担当者・バイヤー向けトレンドレポート



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